2人目が妊娠しませんがどうすればいいですか?

2人目不妊とは

2人目不妊とは、1人目はとくに問題なく妊娠して出産したけど、2人目が妊娠しない状態のことを言います。

医学的には「続発性不妊症」とよばれており、過去に妊娠したことがある(流産も含む)女性が、その後妊娠しない状態のことを言います。

そもそも不妊症とは

不妊症とは、生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、性生活をおこなっているにもかかわらず、妊娠を成立しない状態をいいます

一定期間はおおむね「1年」が目安とされています。
しかし、どのくらいの期間様子をみるかの判断は年齢や個人差があってさまざまです。

2人目不妊の場合は「半年程度」が目安になっていることが多いです。

2人目不妊の原因

1人目は妊娠出産しているので、基本的には子供をつくることが出来る能力はあると考えてもいいと思います。しかし、2人目となるとなかなか妊娠しにくい状態となってしまうことがあります。
いったい何が原因で二人目不妊となるのでしょうか?
二人目不妊の原因をみていきましょう。

加齢

2人目不妊の原因として「加齢」があります。

人はみな平等に時間が経つにつれて年をとります。
一人目を妊娠出産したときと比べると、確実に時間は経っていて、年齢を重ねています。
生物学的に男女ともに加齢によって妊娠率は低下するという事実があります。
また、時間が経つとともに、子宮筋腫・腺筋症・内膜症などの婦人科の病気が悪化してくる可能性があります。
二人目不妊の一番の原因は「加齢」によるものと考えられています。

性交渉の頻度が少なくなる

2人目不妊の原因として「性交渉の頻度が少なくなること」があります。

一人目のこどもが出来ると、子育てが忙しくて、性交渉の頻度が少なくなります。
また、夫婦二人の時間や空間を確保することが難しくなってしまい、夫婦生活がおざなりになりがちです。夫婦二人で協力して子作りする環境を整えるようにしましょう。
ちなみに、子育ての大変さから、こどもは1人で十分と考える夫婦も多くなっており、近年一人っ子世帯が増えてきております。

環境の変化(子育てなど)

2人目不妊の原因として「環境の変化」があります。

一人目のこどもが出来ると、今までの生活にはなかった「子育て」という大変な仕事が増えます。また、両親との関わり合いや、職場の上司・同僚との関わり合いなど様々な環境の変化が起こります。

すると、こうした環境の変化による脳へのストレスから月経不順となったり、二人目不妊の原因となってしまうことがあります。

授乳中

2人目不妊の原因として「授乳中」があります。

1人目のこどもを授乳している場合、二人目不妊の原因となります。

授乳中は、母乳をつくる「プロラクチン」というホルモンが出ています。
このホルモンは、排卵をおさえる作用もあるため、授乳中は妊娠しにくい状態となります。1人目のこどもの卒乳が遅く授乳している場合には、卒乳・断乳を考えてみてはいかがでしょう。

1人目の分娩の影響

2人目不妊の原因として「1年目の分娩の影響」があります。

1人目のこどもを産んだ時に妊娠や分娩経過で異常があったときに、二人目不妊となってしまうことがあります。たとえば、お産のときに出血多量だった場合に、その影響で脳から月経に関係するホルモンがうまく出なくなってしまったり、帝王切開での分娩だった場合に、子宮を切開した部分のキズのふさがりが悪いと受精卵が着床しにくくなったりと、二人目不妊につながる可能性があります。産婦人科を受診して診察を受けてみましょう。

2人目不妊の治療

2人目不妊の治療として、原因に対する治療、タイミング法・人工授精・ARTなどの不妊治療などがあります。

上記みてきた原因に心当たりがあれば、まずは原因に応じた対応をするようにしましょう。
まずは、自分でできることからはじめてみると良いでしょう。

それと並行して、産婦人科を受診して相談してみましょう。
2人目不妊の場合も「タイミング法」「人工授精」、無効であれば体外受精などの「ART(生殖補助医療)」などの不妊治療をすることができます。

タイトルとURLをコピーしました